労災保険は、業務災害と通勤災害を対象とし、 保険給付を行います。

●業務災害とは

労働者が使用者の支配下にある状態で起きた災害です。 たとえば

• 就業中
• 作業にともなう付随行為中
• 作業準備、後始末中、待機中
• 事業場施設内における休憩中
• 天災、火災等に際しての緊急行為中
• 出張途上
• 通勤途上で事業所の専用乗物を利用中

ですが、つねに 業務起因性がみとめられなければなりません。

●通勤災害とは

労働者が通勤に起因して被った災害であり、通勤とは「労働者が、 就業に関し、住居と就業の場所との間を、合理的な経路および方法 により往復することをいい、業務の性質を有するものを除く」と規定 されています。通勤途上の立寄りについては、「労働者が往復の経路を 中逸脱し、または往復を中断した場合においては、その逸脱や中断の間 およびその後の往復は通勤としない。ただしその逸脱または中断が、 日用品の購入その他、これに準する日常生活上必要な行為をやむをえない 事由により、行うための最小限度のものである場合は、その逸脱、中断の間を 除き、この限りではない」としています。